つらーい肩こりの解消
お知らせ2012.12.19
肩こりは肩や筋肉、後頭部、背中などが凝ったり張ったりし、ときには頭痛なども併発する現象です。
生理学的に見ると筋肉の緊張、疲労物質の蓄積、血管の収縮、血行不良、自律神経の緊張など、さまざまな生理的異常が見られます。原因を調べても、いろんな要素が複雑にからんでいて特定することはできませんが、一般的には偏食、運動不足、神経疲労、ストレス、無理な姿勢などがあると肩こりが起きます。病気による肩こりもあり、頑固に続く時には気をつけて下さい。
急性の肩こりによい食べもの
★しょうが 食べても薬湯料として用いても、肩こりによい食べものです。
しょうが酒(ひねしょうが100g、焼酎1.8L、氷砂糖200g しょうがは水洗いし、水切後薄く切り材料をビンに入れて、冷暗所で6ヶ月保存)
薬湯は、しょうがのなま葉を粗切りにし、木綿の袋に入れて水から沸かします。
★夏みかん 夏みかんの皮の陰干ししたものを湯に入れ、こっている部分を夏皮で軽くこする。
ぬるめのお湯にゆっくりつかって、ストレスや疲れをとる。
★わかめ わかめがもっている栄養素の中でも、抜群に多いヨードは、大半がのどぼとけにある甲状腺に集まり、チロキシンというホルモンを作ります。このホルモンは代謝を盛んにする作用があり、血行を良くして、間接的に肩こりを治します。
慢性の肩こりによい食べもの
★ねぎま鍋 生のねぎをふだんから食べていると、肩をもんでもらったりマッサージをしてもらったりするのと同じほどの効果があると言います。ねぎには、ビタミンB1が豊富にあって、これが体内でアリチアミンになり、エネルギー代謝が順調になり、筋肉をかたくしている疲労物質などが分解されて、筋肉のこわばりを解きほぐします。まぐろを使うのが一般的ですが、牛肉や豚肉はビタミンB群の多い食べ物ですし、毛細血管を広げるアデノシン酸もあって、血行を促しますから相乗効も期待できます。
肩こりに効くツボ
*肩井……首の根本から肩先までの中央。右の親指を左肩のツボにあて、左手
で右腕のひじを下から押し上げ、首と肩を右側に曲げながら指圧。
5回繰り返したら反対側も同様に。
*膏こう…肩甲骨のでっぱりのすぐ内側あたり。肩井と同様に行う
*束骨……かかとの外側から足の小指の骨の方に、指を押しながらなぞっていった時に、指が止まるところ。片ひざを立てて座り、立てた方の足のツボに人指し指をあて、指を手前に引くような要領で小さく回すように押しながらもむ。5回くらい繰り返したら反対側。
主婦と生活社「クスリになるたべもの材料」参照